2000年7月のお手入れ品

羽織から着物への挑戦

小紋の羽織

着物を羽織、コートに直してお召しになる方は、よくいらっしゃいます.
しかしながら羽織を着物に直すことは、よほど細身で小柄な方でないとできません。

今回、お母様の好きだった羽織と余り布1丈(4m)で、着物を作ってほしいとのご依頼を受けました。身長160センチを越える長身のお客様です。

左の写真でもおわかりのように、衿の部分がかなり汚れておりましたので、まず洗い張りから取りかかりました。

原始的ながら水と石鹸で洗う力は侮れないものがありますが、さて、どれほど汚れが落ちるでしょうか。

加工後

小紋の着物

羽織は前身頃を切り落として狭くしてあるので、そのままでは身幅や裄が出来ず、着物になりません。

そのため後身頃を両袖に、両袖を上半分の身頃へ、衿をおくみにする等、合計10ヶ所以上接いで、その位置も内側に隠れるよう工夫しました。

加えて、洗った後に糊を引いたことによって、生地に艶が出てきました。柄を生かす八掛を付けて完成。

三輪屋、苦心の作品です。

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