2000年8月のお手入れ品

祖母の羽織

牡丹模様羽織加工前

今年5月、東北地方の方からメールをいただきました。
「昭和初期(70年以上前)の祖母の羽織です。和服では無理といわれたものの、切って洋服にするのは忍びないので、なんとか着られるようになりませんか」というご相談でした。

宅配便で送っていただき、調べてみたところ小柄な方だったようで、当初は羽織だったものを着物に直してお召しになっていました。

所々、傷んではいたものの、うまく生かせば再び羽織になると思いました。

ご了解を得て傷んだ所を共布で裏打ちの後、いつものように 洗い張りから取りかかりました。

加工後

牡丹模様羽織加工後

身巾的には、ご希望の寸法に仕上がると予測しました。ただ、衿丈が不足していたので首の後ろで接ぎましたが、目立たないようにしてあります。

また、生地が少々薄めでしたので正絹羽二重の羽裏を合わせて、裏から支えてもたせています。
牡丹の柄と霞ぼかしで、派手さとバランスも考えました。

お祖母様の思い出の品が、お孫さんのきものとしてよみがえりました。
袖を通すことによって、お祖母様と語り合うことができるでしょう。

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