2000年10月のお手入れ品

羽織からコートへ

黒うるし羽織

先月は うるしの美として 黒地の色揚げをご覧いただきました。
ところが、すでに黒く染まっているものは、これ以上色は変えられません。そこで今月は、形のバリエーションをお見せしましょう。

左の写真は、今から30年ほど前にお納めした、黒地の縫い取り羽織です。

最近は室内が暖かくなって、羽織を着る方が減りました。しかしながら私は、春や秋、季節の変わり目の羽織姿は本当に美しいと思います。

今回は裏地も少々派手になり、道行衿のコートに直すことと相成りました。

加工後

黒うるしコート

その昔、一反の反物から身丈が短めの羽織を2枚作る“半反羽織”が流行したことがあり、その衿は半巾で作られていました。

羽織をコートに直す場合、羽織の衿が一巾(反物の巾)かあるいは半巾かがポイントです。
半巾ですと、コートの立衿分の生地が不足しますが、今回は一巾で縫ってありましたので事なきを得ました。

羽裏は柄に合わせて、羽二重ベージュ色丸紋模様に取り替えました。
この先20年は 大丈夫でしょう。

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