2001年6月のお手入れ品

縫い紋から抜き紋

色無地 紋糊付き

今月は、加工としては軽く見えますが実はなかなか難しい、紋付きの色揚げをご覧いただきましょう。

左の写真は、綸子唐花地紋の生地を藤色に染め、金糸で縫い紋を入れた品物で(糸印の丸)すでに洗い張りをしてあります。

色をかけた上で紋を替えたいとのご要望でしたが、縫い紋の周囲は変色しておりここはもう使えません。

それ故、衿肩明きの反対側に紋糊を置いてから(防染)濃い紫をかけました。

加工後

色揚げ後

色揚げの場合は下地に色があるため、白生地からとは異なり、お客様の希望の色をストレートに掛ける訳には参りません。

あたかも足し算のように下地の上に何色をかけたらよいか? 職人の技が光る一瞬であり、上手下手がはっきり出ます。

染め上げた後に紋糊を取ると元の藤色が残っているので、抜き紋の要領で紋を描きます。一般的に濃い色無地には、少し光る生地が向いているような気がします。

染め物の醍醐味が味わえる色揚げ、皆様も一度いかがですか。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com