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2002年10月のお手入れ品

大正ロマンの香り

時代小紋着物

香り  何と良い響きの言葉でしょう。

今から10年ほど前 振袖や 訪問着で 大正浪漫(ロマン)の柄が 流行しました。どちらかと言えば 配色は重く、文明開化の頃を連想させるような品物ばかりで 残念ながら あっという間に消え去ってしまいました。  

左の写真は 正真正銘の昭和初めの着物ですが、 八掛を取り替えたとしても 着物として着るのは ちょっと無理があるのでは思いました。
すぐに答えが浮かばない場合 「修業先の主人は 何て答えるだろう」と想像することが多いのです。

さて今回は どんなお告げでしょうか。

加工後

友禅羽織

その回答は 羽織です。

羽織は コートと同様 大胆な柄がよく似合います。そして 歩くときに大きな柄が揺らぐ様は なんとも言えない風情があります。縞 手綱などは 羽織やコートに好まれる柄で、国立劇場や歌舞伎座の前で しばしば見かけます。

今回も洗い張りをして ぼかしの羽裏を付け 長羽織として甦りました。
春先や秋口、細かい柄の紬や小紋の上に はおっていただければ 本物の大正浪漫の香りが漂うこと 間違いありません。

さて、堀場のオヤジは 仕上がりに 何点を付けるでしょうか。


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