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2003年4月のお手入れ品

色挿しの変幻

桐模様色留袖

模様を染める場合 柄の配色は 地色に合わせて調和をとるのが一般的ですが 時によると イメージと違う色が 挿してある場合があります。

左の写真は 垣根をバックに 雲取りの中に 菊と桐が 描かれています。お嫁入りで作られて25年、写真では錆朱色になっている部分が どうも気になるので 何とか渋くしてほしいというご希望です。  

変える必要のある部分は 何ヶ所もあり また、色に対するイメージは お客様それぞれ異なりますので 一度で全部直すのはリスクが多すぎます。

下前の一つを 試験的に変えて ご了解を頂いてから 全部に取りかかりました。

加工後

色留袖加工後

柄全体の量から比べれば 変えたのはほんの一部分ですが アクセントとなっていた色なので 仕上がりはかなり 落ち着いた感じとなりました。

このような加工(彩色直し)を施せるか否かは ひとえに 最初の加工がきちんとなされているかどうかにかかっています。今風の 金箔銀箔をちりばめた模様では とてもこうはいきません。

日本画の修復にも似ていますが 直す職人は アイディアは別としても 最初の染織家と同等か それ以上の力量が必要ではないかと 感じています。

日頃の 積み重ねが大切です。


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