2004年3月のお手入れ品

小紋の化粧直し

椿小紋着物

暦の上では弥生、次第に日差しも強くなり、春の気配を感じる様になりました。

左の写真は、春にふさわしいさわやかな配色の小紋ですが、仕立て直しの依頼を受けました。

このまま洗い張りをして前通りに仕立てるのは、花が横に並んで面白みにやや欠けると思い、より豪華な感じにというご希望で少し工夫を凝らしてみました。また、柄の向きもちょっと気になるところです。

さて、どのように変化させましょうか?

加工後

椿小紋仕上げ加工後

最初にこの着物を見た瞬間、袖山と肩山で柄が振り分けてあれば、より格調がでると思いました。それにはもう一度、柄の向きを出来る限り配置し直し、上向きの椿と竹の葉を選んで、金の加工を施すのが良いのではと 考えた次第です

それゆえ、お客様が着たときの姿を想像して、まず上前、後身、衿から胸そして内袖、右肩から外袖と 各位置の柄のバランスと流れを再検討しました。

正直なところ、それは考えすぎで写真から見ても大差ないのではというご意見も、あるかも知れません。しかし私は限られた条件の中でも、初めに染めた職人さんの主張を出来るだけ再現したいと、いつも思っています。

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