2005年8月のお手入れ品

知ってもらう努力

今月は 夏休みを頂きまして、リフォームのページは休ませて頂きます。

着物離れが進んで、長い時が過ぎました。以前は一つの街に必ずあった呉服店が次々とシャッターを降ろし、新しい品物を求める方、お手持ちの着物を手入れしようと思う方、皆さんがお困りです。

昭和40年代、着物は何もしなくても売れました。誰でも、何の知識が無くても「お似合いです」の一言で、右から左へ販売できたのです。多くの業者は、手入れなどは聞こえない振りや、新しい品物と抱き合わせていたようでした。しかしながらその後、状況は一変し、そんな呉服店の淘汰が始まりました。

話は変わりますが、よく行く演奏会に「長唄三味線 伝の会」があります。黒御簾音楽とも呼ばれ、歌舞伎舞踊などの舞台で場面に合わせて演奏する縁の下の力持ちの仕事で、陽の当たらない方々です。お稽古する方も激減し衰退する一方の中で、その素晴らしさや面白さを何とか広めようと、全国津々浦々で公演に奮闘しています。

従来のように日時と演目、演者だけしか書いてないプログラムを配り、幕が開いても何の説明もない舞台では、さびれるのが当たり前で、物語を知ってもらい楽しんでもらう努力が必要だと常々彼らは言っています。

我々呉服に携わる人間も全く同じと思うのです。どんなに良い仕事をしていても、知ってもらいアピールすることをしなければ、消えてしまう現代です。そんな中で三輪屋は孤軍奮闘ですが、好きな着物は汚れるのが当たり前、完璧なフォローを目指して進んで行くつもりでいます。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
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