2007年7月のお手入れ品

刺繍紋

三つ柏 陰紋

式服や色無地に付ける家紋は、それぞれのお家で異なり、代々大切にされています。
その紋は 日向(ひなた)と呼ばれる白抜き、陰と呼ばれる線上がりの2つに分けられます。

留袖や訪問着などフォーマル性の強いものは日向ですが、色無地やおしゃれ着につける陰紋になると、刺繍で表す縫い紋をつける場合もあります。

今回のご依頼は、江戸小紋の縞の着物に花が描いてあるおしゃれ着に、加賀風の刺繍紋を入れてほしいというものです。原典となる紋帳はデザインの宝庫ですが、色までは入っていません。

さて、どのように アレンジしましょうか。

加工後

縫い紋加賀風

着物本体がモノトーンですから、白一色では芸がありません。また普通のお店なら、下から上に一色濃淡のぼかし上げで一丁上がりですが、それも月並み。

そうなると、使われている柄と似たような色使いが自然とばかりに、外の輪郭を白、葉脈を薄いオレンジ、芯を濃いめのオレンジと、3段階のぼかし風に考えました。

色調を合わせると、紋と柄のコラボレーションが起こります。

微妙な色を忠実に再現してくれた職人さんに ひたすら感謝です。

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