TOP>バックナンバー>2007年8月

2007年8月のお手入れ品

自然体

今月は 夏休みを頂き リフォームのページは休ませて頂きます。

私は 上方の落語家 桂文我師のファンで(その師匠 故 桂枝雀師も含めて)よく 独演会に足を運んでいます。リンクにもあるように マスメディアには縁が無く 全国津々浦々を回って小さな会を開き 子供から大人まで 腹を抱えて笑える落語を 一生懸命に演じています。
身振り手振りも含めて 観ていると思わずその世界に引き込まれますが 客にこびる事が無いのに爆笑の連続 見終えたあとは 爽快な気分にさせてくれる 数少ない落語家と思います。

先日 とあるお寺のホールで 同じく上方の落語家の独演会が開かれると聞き 期待を持ってでかけました。自分の中では 文我師ひとりの笑いに染まるのも偏り過ぎかもという 考えがあったのでしょう。
まず、開口一番 テレビで見かける弟弟子です。画面では なかなか面白いと思っていましたが 高座に上がって生で見ると なぜか微妙に間が違い 私にはどうも笑えません。そのまま 盛り上がりも中程度で いよいよ主役登場。上方特有の元気のよさで 周りは笑ってはいるものの どうしても私は自然に笑えないのです。仕方なく中入り前に 早々退散と相成りました。

騒々しいだけで爽快感など皆無 ひとり駅に向かって歩く中 色々と考えました。芸の好き嫌いは別として 何が違うのか。 
私の結論は 自然体 つまり むやみに力を入れないのが 本当の芸ではないかということです。
着物の世界も全く同じでしょう。無理な配色、無理な柄付け、無理な販売などなど  長く続くわけも無く 見飽きるような品物では 陽の目を見ずに箪笥の肥やしが関の山です。

私は無名でも お客様に心から喜んでいただける 自然体な仕事を 今後も続けていきたいと思っています。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com


        Copyright (C) 2000-2010 Gofuku Miwaya. All Rights Reserved