2007年12月のお手入れ品

作り帯

扇面染め袋帯

時間のない時に大変重宝な、作り帯。

仕立てしてある帯を、解かずにお太鼓と前帯に切り分け端の始末をして、紐を取り付ける。このように文章で書くと簡単そうに思えますが、実際は、そうでもありません。
というのは 帯の長さはそれぞれ違いますし 柄の出方も微妙に異なるためです。

左の写真は、扇面模様染袋帯ですが、今回は一重大鼓のご希望。
通常は 下のようにお太鼓柄が出ますが たれ先のバランスや ごつい界切り線が どうも気になります。

例えば、上のように作ったほうが、総合的なバランスを考えると良いように思い、ご提案しました。

加工後

扇面作り帯

お太鼓の大きさは、ご身長や体格によって微妙に異なります。それゆえ、仕立て職人とのやり取りが伝票一枚だけでは、作るたびに大きさや形が異なることになります。

そのため、作り帯をお持ちの場合は拝借したり、あるいは、お大鼓の型紙を作ったりする作業が大変重要になるのです。
でも、ここまで考える呉服屋は少数派でしょう。

今回は 二重になっていた元のお太鼓を一重に直し たれ先は無地を出し 手先に少し柄をのぞかせました。
これがベストとは申しませんが まずまずの仕上がりだったと 考えています。

本年も御覧下さいまして ありがとうございました。
皆様 どうか良い年を お迎えください。

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