2008年4月のお手入れ品

遠景と近景

梅模様振袖加工前

1999年12月より始めたこのページも、100回の大台を超えました。これも皆様方のお引き立ての賜物と思い、心から御礼申し上げます。

皆様は歌舞伎の衣装をお近くでご覧になったことがありますか。もちろん正絹の品物ですが、思ったより刺繍等が荒っぽく、おそらくミシン刺繍ではないかと思うほどです。
本来なら手刺繍がベストでしょう。しかし、大きな舞台では遠目が効くということも、大事な要素です。

さて左の写真はリフォームをご希望の水色振袖です。このままではどうもアクセ ントに欠けますが、ご覧のように柄付けが大胆なため、少々手を加えたくらいではあ まり変わりません。

さて、どのようにアレンジしましょうか 。

加工後

梅模様振袖加工後

音楽にたとえれば編曲でしょうか。デラックスになっても土台は変えない作業です。

今回の場合、要所を全て金駒刺繍の二重で括ればかなりボリュームが出ます。
けれども、よりリーズナブルにする場合は、隣り合わせの所は太さを揃えた金の線(金箔)にするのも一つの方法でしょう。

前回にも書きましたが人の眼は意外にいい加減なところもあるので、瞬間では見分けがつきにくいのです。

これで豪華になりました。

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