TOP>バックナンバー>2008年11月

2008年11月のお手入れ品

定石

朱色道行コート

暑かった夏もどこへやら このところ 朝晩冷え込むようになってきました。

季節は暦の通りに 粛々と進んでいるのと同様に 着物の世界も 上に羽織るものが 欲しくなる季節です。

左の写真は お手持ちのコート。お作りになられてから 20年ほど過ぎ 派手になってしまったので 渋く直したい。今も、そしてこれからしばらくの間も使えるような色で というご希望です。

世間では 最も容易な作業と思われている色揚げですが 本当にそうでしょうか。 

加工後

道行コート色揚げ後

今 こうして原稿を作っている時に “いろかけ”と打ち込んだところ 偶然「色賭け」と変換されました。あちこちでよく聞くような話です。

このページをご覧頂いている方は 先刻ご承知でしょうが 無地の色かけ(色揚げ)ほど難しいものはありません。字画の少ない楷書のようなもので 全くごまかしが効かず 色の選択に 頭を悩ますこととなります。

そこで思い出すのが 師や 父親から 耳にたこが出来るほど聞かされた「定石」、同系(寒色、冷色も含め)の濃い目に持っていくのが 無難なのです。
毎年発行されている色見本帳(約200色)の 40年分から 選び抜いて 染め出して2ヶ月 手堅い作品になったように思います

とは言うものの 洗い、染め、仕立ての各職人の連携の賜物で 私は 口だけですから 困ったものです。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com


        Copyright (C) 2000-2010 Gofuku Miwaya. All Rights Reserved