2009年6月のお手入れ品

取捨選択

紺地刺繍名古屋帯

時代の品には、今からでは考えられないほど豪華なものを見かけます

左の写真は、鼓の胴蒔絵を総刺繍で描き、それを紺色の繻子地にアップリケ風に留めた名古屋帯です。
また、手先の出方からお分かりかと思いますが、柄が逆さまについているうえ丈も短いので、丸帯のように引き抜かないで締める必要があります。

お客様のご希望は、簡単にしめられるようにしてほしいというただ1点のみ。
柄の量もちょっと多いように思いますが、使わないのは、いかにももったいない。

さて、どのように アレンジしましょうか。

加工後

紺地繻子作り帯

アップリケが外れかけていた部分があったので、まず刺繍職人に渡したところ、一言「これはすごい」

縁の丸い部分の光沢など、細い糸で、正直気が遠くなるほど細かく入念に縫ってあります。
絵のような立体感を出す為に、寝食を忘れて、膨大な時間をかけたことが想像されるのです。

加工前の写真と見比べていただくと、何かすっきりとした印象がありますが、たれ先の大きな刺繍がありません。捨てたのでしょうかって?
どっこい 切って接いで 手先の右側に しっかりのぞいています。

帯職人の技も なかなかです。

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