TOP>バックナンバー>2009年7月

2009年7月のお手入れ品

袖のバランス

蝶模様振袖

「振袖の袖丈を詰めて 訪問着として着ることができます。」購入されたときによく聞くセリフです。

柄の大きさの関係もあり すべての振袖に当てはまるわけではありませんが 袖が短くなるように柄の配置を考えている品物も 数多く見かけます

左の写真は 金の縫い取りで 袖に4匹の蝶を織り込んだ振袖です
普通に切っては柄がなくなってしまいますので この場合は 袖分を解いて 入念に縫い跡を消し ずらして袖を作り直す作業が 必要になります。

物差しの間が標準の袖丈(49センチ=1尺3寸)ですが 袖に柄があふれています。
さて、どんな配置を考えましょうか。  

加工後

蝶模様訪問着

柄だらけの袖では 息がつまりそうですし せっかくの柄を出さないのも いささかもったいない。相反したことを成り立たせるには バランス感覚が必要と思います。

今回のように 短い袖で 紺のボカシが占める面積が広すぎると 何か重苦しくなります。
また、袖下にも少しの空間が欲しいのですが 下二つの蝶は 水平に見ると少し重なっていて 羽根の一部だけが残りそうです。

しばし悩んで 名案発見。よい位置が見つかりました。

ところで裁ち落した右下の蝶の 見えるはずの羽根の上部分は どこに消えたのでしょう。
それは・・・・・。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com


        Copyright (C) 2000-2010 Gofuku Miwaya. All Rights Reserved