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2010年4月のお手入れ品

10年先

加賀調御所解訪問着

写真は 上品な 加賀調の訪問着ですが 妙なシミが 点々としています

食べこぼしにしては バランスが良すぎ どうも流水の柄の様に見えます。

職人さんに調べてもらうと 柄の胡粉(蛤の粉)の糊が変色したとのことでした。中央右には 当初の白胡粉の模様が残っています。

元々白いのですから 上からもう一度白く重ねて塗ってみれば、、、、と 軽く考えていたのですが。 

加工後

加賀調御所解訪問着浸み抜き後

それは 大きな、大きな誤りでした。

浸み抜きをせず 上塗りだけをすれば とりあえずその場は 収まるに違いありません。しかしながら その反動は 5年 10年後に 必ず現れます。

茶色のしみは カビですので 塗った胡粉をも浸食し 元の木阿弥。

解いて 両面から洗い 元の糊分を落とし、そして 再度描き直して 最初の姿に復元。
手間はかかりますが 「久しぶりに開けたらびっくり」という 悲喜劇は 確実に防げるのです。

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