2013年7月のお手入れ品

夏らしい加工

男物浴衣の袖の焼け焦げ穴

早いものでもう7月、暦も半分過ぎました。
花火大会も間近で、いよいよ浴衣の出番です。

最近は男性のゆかた姿も増えました。たとえどんな形であれ、ファンの方が増えるのは結構なことです。

ただ、気を付けて頂きたいのはカギ裂きや煙草の火。洋服と違って身体に密着していないので、涼しい代りにアクシデントも増えます。

今回のご依頼は、袖に開いたちょっと大きな穴。縞柄がある分、ただ塞ぐ訳にも参りませんがさて・・・・。

加工後

藤模様宮参り着物

ひと時代前までは、着物のかけはぎ職人さんもいらっしゃいました。生地の端を解いて、糸を織りこむ技です。

平成になり、その技を持つ方も激減しました。まして浴衣ですからご予算の制限もあります。

そこで考え付いたのは、縫い込みの生地を使うことです。それも、最も簡単に取り出せるであろう部分から。

縞柄を合わせて裏から当て、綴じ付けました。お客様の御意向にも沿えて結構でした。

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