2013年11月のお手入れ品

色無地着物を道中着へ

紫色無地着物

道行コートに比べて、ややカジュアルになる道中着。着物のように左右を打ち合わせて、組みひもで留めます。

おくみの有無で形が違いますが、お召しになる方がふくよかな場合、おくみを付けたほうが着やすいものです。

お客様にご説明する場合、着物の裾半分を内側に折り上げることがあります。着物の裾を切り落とした形に似ているのです

今回は紫の色無地に刺繍を加えて道中着に直すことに。しかし、解いて反物に戻れば刺繍の配置に悩むことは確実です。

何か名案はないでしょうか。

加工後

刺繍入り道中着

未着用だったのが幸いでした。洗い張りをしないので、紙の図案を留め付ける事ができます。

コピーしたご希望の柄を糸で縫い付けて、位置を物差しで確認。試着で羽織る事も出来ました。

位置を微調整して、図案を付けたまま元の筋を消して刺繍職人の手元へ。立衿の裏側には狛犬を鎮座させました。

アクセントに多色使いの組みひもを使い、どうやら、日本で一枚の品が出現しました。

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