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2015年8月のお手入れ品

着物セラピーの効用

暑い毎日が続いておりますが 皆様お変わりございませんか。
今月は 夏休みを頂きまして リフォームのページは休ませて頂きます。

最近 セラピーが流行しています。治療術といった意味でしょうか。

昨日 新聞で 茶の湯セラピーというものを知りました。
和ろうそくを灯した部屋に香を焚き 足を楽にして 師範の点てるお茶を服するとのこと。
ストレスで傷ついた心や 鈍った感覚を回復させる効果があるらしい。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を駆使して 楽しむものだという。

この記事を読んだ瞬間 着物のことが頭に浮かびました。
視て楽しみ、絹の音を感じ、手触りで幸せを感じる。
父母の品を一つでも身に付ければその温もりを感じ、そしてコーディネートによる周囲の感嘆、お褒めの言葉。
それは まさしくセラピーそのもの。
その姿で食事に行けば 親切に応対されて 味覚、嗅覚もクリアできます。

明治、大正の方々は 親からその「癒す力」が伝わっていました。
残念ながら 平成に変わると共に 「高価」だけが独り歩きし 本来の姿とは微妙に違ってきたことは否めません。
作家を祭り上げた業界人も その責任はあるでしょう。

祖母や祖父からの品、父母が身に着けていたもの受け継ぐことが どれほど心を癒すか。
理屈ではなく 身に纏った者だけが味わうことができる特権、ステイタスそのもの。

最近、お母様の振袖をリフォームして着る「ママ振」という言葉が 流行っているそうです。
半世紀以上前 父の代から行っている加工に こうしたネーミングが付くのはありがいこと。
しかし、世間で思うほど容易な作業では 決してなく 真に呉服屋の実力が試される加工です。
その期待に十分応えられるように 今後も研鑽を積まなくては。

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