2016年12月のお手入れ品

戦前から平成

振袖の肩部分仮縫い

はや師走。
月一度のコラムを書いていると、12ヶ月はあっという間ですね。

左の写真はアンティーク調の振袖。どうやら戦前の品物と推察されます。

今回はお孫さんの卒業袴に合わせたいとのご要望。
幸いにも生地巾はありました。
しかし今回の裄は68センチで、そのままでは柄の接続がありません。
仮縫いはしてみましたが・・・。

さて、どうしたらよいでしょうか。

加工後

振袖の肩部分の柄足し後

コラムを御覧いただいているお客様には、答えは簡単でしょう。
“模様を足せば解決”なのです。

しかし、製作されたのは昭和10年頃、来年は平成29年です。
足す部分は狭いですが、80年の時間はかなり長く、そして広い。

そこで思い浮かぶのは、いつもの職人さんです。
私の置く高いハードルを、半分意地になりながら、しかし楽しんで越えてきます。
松の緑、白と朱の菊花、青い菊の葉と楽々クリア。
平らに置いてこれならば、仕立て上がりはまず問題ないでしょう。

紫色や紺色の無地袴に合わせたお姿が目に浮かびます。
職人さんは宝です。

御覧頂きましてありがとうございました。来年も佳い年になりますよう。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com
無料相談会