2017年6月のお手入れ品

のれんに変身

紗織の名古屋帯

梅雨の到来を肌で感じる季節となりました。
暑さに対して、きものは「透け」で対抗しています。

とはいうものの、夏物はなかなか着用頂けないのが現実です。
今回のご相談はお母様の夏の帯です。

絽や紗の日常着の上に締める紗の名古屋帯
涼しげな雰囲気を醸し出しています。
紺やグレーにはぴったりなのですが。

しかもご依頼者は男性。
さて、思案のしどころです。

加工後

紗の のれん

身近に置けるものという観点から、夏ののれんをご提案しました。
柄付けも大きく、すっきりしているのも好都合です。

まずはかがり縫いを解いて反物状に戻します。
そして懇意の職人さんの元で丸洗いをしました。
締めた時のシワを入念に伸ばします。

先月の半巾帯と同様に、大切なのは模様の位置です。
実用と飾り用の双方を考慮にいれて構成。
その長さも大事な要素です。

こちらの意図をすぐに分かってもらえる、ありがたい職人さんに持参。
一点ものの暖簾が完成しました。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com
無料相談会