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2018年8月のお手入れ品

商いの原点

例年以上に暑い日が続いておりますが 皆様お変わりございませんか。
今月は 夏休みを頂きまして リフォームのページは休ませて頂きます。

ある夏の日、滋賀県の琵琶湖東部にある 伊藤忠兵衛記念館を訪れました。
新聞記事で 現在の伊藤忠商事や丸紅の創始者で 近江商人で名を成した人と知り その雰囲気を知りたくなったのです。

JR彦根駅から少し南に下った所に 旧宅があり 当時をしのばせる帳面や算盤、提灯等が展示されています。
入館してみると、建物の重厚さ、庭の美しさが眼を引きます。

近江商人のはじまりは 呉服商が多く 合羽に菅笠をかぶり 前後の荷をてんびん棒で担ぎ 歩いて行商をしていたといいます。
当主は外に出ることが多い為 奥さんの技量の有無(出入りする人に眼を光らせ、番頭、小僧の世話や悩みの相談)が 会社の行く末を左右したそうです。

質素倹約はもちろんですが そのモットーは 「三方よし」つまり 売り手よし、買い手よし、世間よし。
この場合の世間は 周りの人々のことですが 私自身に置き換えれば その品物の製造や加工を行った職人さん、会社、また お客様が着物で訪れた時の周りの人々の気持ちだと思うのです。

自分ひとりさえよければ、儲かればという料簡は 今も昔も決して長続きしないものです。
お客様に喜んで頂ければ、利益は後からついてくるともよく言われます。

その後 近江商人の里である五箇荘を ゆっくり見て回りました。
総ひのき造りの立派な住まいと 洒落た庭を観ながら 商売とは何かをじっくりと考えることができました。

 

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

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