2019年5月のお手入れ品

昭和の羽織を令和で帯に

ホタルブクロ模様の羽織

令和を迎えられた皆様、如何お過ごしでしょうか。
今回は昭和に染めた品物を、平成を飛び越して大胆にリフォーム致しましょう。

左の写真は、春に咲くホタルブクロを描いた紋付きの絵羽織です。
その当時は、訪問着や色無地の上に羽織って、入卒の時期に重宝されたと推察されます。

しかし、時代の変化で羽織を着る機会も減り、身丈も短い為に久しく箪笥に納まっていました。
お母様の大切な形見の品ですので、何とか身に付けたいとのご希望ですが、さてどうなりましょうか。

加工後

構成した自由型名古屋帯

お客様の自宅で拝見した瞬間に、これは帯にするのが良いと思いました。その場で羽織を折りたたんで構成を考え、ご提案をスマホで撮影して帰宅。

それは左袖の柄(実際は内袖)をお太鼓にして、たれ先に背右下の葉を一枚覗かせるというものでした。
しかしながら、出来上がりを想像してみると、今一つ迫力に欠ける上、前帯の柄がまったく見当たりません。

代わりの無い品だけに、色々悩んだ末、元の縫い跡を入念に消し、背の柄を太鼓にして、前帯は左袖を使いました。
楽屋裏は内緒ですが、ノウハウを駆使して何とか完成。
平成の30年をひとっ飛び、令和の初回は、めでたしめでたしです。

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代表者   三輪 一夫

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