2002年5月のお手入れ品

縞の味わい

縞小紋

古典的ながらお洒落の一角を担う“縞”。近景と遠景では全く感じの異なることも多いですね。

世間には様々な縞があります。大名縞、棒縞、子持縞等々、一色一色は強い色でも、ミックスされると縞独特の味わいが出てきます。

今回は、羽織の余り布と思われるはぎれを活用したいというご依頼で、スタートしました。

たとえば 名古屋帯は 如何でしょうか。

加工後

縞染め帯

今回の作業は、今までの中で最もたやすい内に入ります。生地が2切れだったため、下巻きの部分で接ぎました。

帯芯の”地のし”さえきっちりやれば、後々仕立てがズレることもまずないでしょう。
しかし、縞が何でも帯になるわけではありません。帯にふさわしい上に、ある程度パンチのある縞でないと着物に負けてしまいます。

それでは具体的にどんな縞がふさわしいか?これは、一言ではとても言い表せないのです。これこそ、伝統に裏打ちされた呉服屋の“勘”だと思います。

それを持っている多くの先輩方に負けぬよう、ひたすら美術館めぐりを続けています。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com