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2002年7月のお手入れ品

配色の創造

白地カトレア模様羽織

写真は 御祖母様の形見の羽織、華やかなカトレアの柄を活かして 地色を変えて渋くしてほしいとのご依頼です。

ご覧いただいても分かるように 朱赤の色がかなり強く 並の地色では 負けてしまうでしょう。  

いろいろ悩んだ末 思い切って 得意の黒をお薦めしました。地色を染め直す場合 薄色が同じ系統で少し濃くなる場合は まだ見当が付きますが 反対色の場合は 想像するのも難しいものです。

加工には 慎重な判断と共に 思い切りも必要です。

加工後

黒地カトレア羽織

三輪屋のノウハウを駆使し 無事に黒に染まりましたが 赤とのコントラストが強すぎて そのままでは少し無理があるように思えました。

それ故 縫い込みの中を使って 色の違う箔の試し置きを行い お好みを選んでいただきました。

その結果、三種類の箔を バランス良く配置し 衿は無地に 羽裏は ぼかしの遠山模様と決め 完成しました。難しいものほど 仕上がるまでに お客様との入念な打合わせを繰り返します。

甦ったカトレアの羽織 天上にいらっしゃる御祖母様にも ご覧いただけたでしょうか。


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