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2007年11月のお手入れ品

ひと手間

大島着物

お父様の男物大島着物を女物に直して着てみたいというご依頼を受けました。洗い張り後 渋めの八掛を付けて仕立てます。

ところが お父様方は 帰宅後 着物に着替えてくつろぐと 胸元にシミをつけることが よくありました。
ご多分に漏れず 今回も 仕立て前に右胸に茶色の変色を発見。しかし 帯下に入るため そのまま仕立てました。

完成後 納品前に広げてみると 帯に隠れるとはいうものの どうも気になります。

任せて頂いた仕事ですので責任は重大。さて、どうしますか。 

加工後

虫籠模様作り帯

ご意見の大勢は “浸み抜きすれば”でしょう。しかしながら 大島の浸み抜きと色の補正は そう容易ではありません。 また、帯の下ですので 色を挿した後 十分に定着させないと 帯に色が移る心配があります。

そこで またまた、いつもの染色補正士が登場。
泥染の色は特殊なため 化学染料ではなかなか補えませんが 目立たない程度に修正して 事なきを得ました。

ただ、こういうときも 品物が飛んで行くわけでもなく直接持って行って相談するわけで 正直なところ手間も時間もかかります。

かかる費用も勘案すると 二者択一で悩むことも多いのですが お客様のお父様の気持ちになって考えると 自然に答えが出てくるようです。

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