2010年2月のお手入れ品

絆(きずな)

袖を短くした振袖

呉服屋さんに勧められて 袖を短くしてしまった振袖を直したいとのご希望です。お客様は異なりますが お手入れ品としては 2度目の登場。

前回は袖が縦にも切れており、柄を足して事なきを得ました。今回は 模様が大きいので その手法は使えません。

イメージをつかむために 切れた袖の上下に 金箔を散らした和紙を 霞状に乗せてみました

さて 想像した通りに うまく繋がるでしょうか。

加工後

袖つなぎ加工後のコーディネート

袖をかけはぎするのは困難なので、縫い代を最小限にして接ぎました。上前の金の刺繍を考え合わせると、使う箔は金箔が自然です。

まず、目を引くように 袖口のそばには 太めの霞。その下が 切断されていた部分。そして 直下に カモフラージュの半分の霞。使う箔も ベタではなく 切り箔が散らしてあります。

丈を長くし、芯を入れ替えた袋帯に 絞りの黄色帯揚げと 丸ぐけの帯締めの組み合わせで 立派な振袖に蘇りました。

袖を繋いだ結果 お作りになったお祖母様、お母様、お嬢様それぞれの御心も うまくつながったような 気がいたします。

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