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2007年2月のお手入れ品

花喰い鳥

留袖花喰い鳥 加工前

吉祥をもたらす 尊い聖獣 「鳳凰」 古く中国で好まれ 慶事には欠かせないデザインです

左の留袖は おそらく製作から半世紀は経過した品物と思われます。故あって 今回 修復を承りました。  

お祝いの花「橘」を咥えた鳳凰が 「花」の字をくずした形に 染められている すばらしい構図です。

傷んでいる所も 少々見受けられますが さて 当初は どんな雰囲気だったのでしょうか。

加工後

花喰い鳥加工後

写真では 見えませんが 時間の経過により 地色の黒が 色あせています。そして、 白地の部分には 茶色のシミがあり 取りきれない部分もありました。 また、箔の変色(黒ずみ)も 見受けられました。

それゆえ、柄を糊で伏せて 黒を引きました。また、生地の傷まない範囲で 汚れと箔を落とし 金箔、銀箔で 化粧直しを施しました。
色々と考えて たどり着いた結論でしたが 当初の雰囲気を損なわず 後ろ身頃に よりボリュームが出てきたようです。

思い起こせば ホームページを開設してまもなく 「よみがえる50年前の留袖」という題材がありました。(バックナンバー 2000.2)

比較すると 画風は全く異なりますが 当時の職人の力量のすごさを 再認識した作業でした。

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