新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお引立ての程お願い申しあげます。
今月は、2000年の幕開けにふさわしいきものをご覧に入れましょう。

2000年1月のお手入れ品

宮参り用男児着物

羽二重男児宮参りきもの比翼付き

これは今から44年前、祖父三輪治一(2代目)が私の誕生を祝って作った、お宮参り用男児きものです。

地色は日露戦争の時流行した勝色(かついろ)<鮮やかな紺> 柄は百寿模様で寿の字を色々に崩して全体に配置しており、濃いベージュ色の下着を重ねています。 その下に長襦袢の代わりにブルーの羽二重で袖が付いています。

祖父には実子がなかったため、私が生まれて本当に喜んだようです。いつもやさしく大事にされたことを、おぼろげながら覚えております。

5年前、私の長男もお宮参りで着用しましたが、全く時代を感じさせないどころか、誰も着ていない、あか抜けしたデザインでした。
でも、正直なところ、よく30日間で染め上げて着せたものと思います。

戦前、祖父は大名家に出入りをしておりました。 今、孫の私が跡を継いでネットで仕事をしていると知ったら、さぞ驚くことでしょう。

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