暖房がなく、広いお座敷に火鉢ひとつの時代は、羽織は防寒用として必需品でした。コートとは異なり訪問先でも脱がなくてよい理由が、そこにあります。
しかし現在はコートが全盛となり、羽織は片隅に追いやられているようです。
左の写真はお母様の小紋羽織ですが、今は少し長めの身丈がお薦めです。
返り分や衿の縫い込みもそれほどない状態ですが、さて、どうしたら身丈が伸びるでしょうか
身丈を伸ばす場合は、ひとえに裾の折れ目の筋消しが出来るかどうかにかかっています。
羽織の裾は汚れていることが多く、折れ目の汚れは簡単には消えないのが普通ですが、職人さんの技のお陰で筋はほとんど見えなくなり、裏地を交換し右の仕上がりとなりました。
あれ、ちょっと待って下さい。不思議なことが起こりました。
返りを使って身丈を伸ばしたはずなのに、返り分が変わらないどころか増えているように見えます。衿丈も長くなりました
この生地は どこから出てきたのか・・・・・、それはヒミツです。
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