たとう紙に帯をしまう時、どうもふかふかしている。袋帯を締めると、前の二つ折りの所で裏地が出てくる。
こんな悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
その原因は裏地のたるみがほとんどです。
袋帯は普通、別々に織り上げた表地と裏地を両耳でとじ合わせてあります。しかしながら上等な品物にもかかわらず、以外にとじ方が雑な場合も多いのです。
そのままアイロン仕上げで伸ばしても気休め程度にしかならず、すぐに元に戻るから厄介です。
ご依頼の品を試しに解いてみました。
仕立て直した帯の耳のラインを比べてみて下さい。アイロンだけでは決してこうはいきません。勢いがあります。
職人さんがアイロンで地のしをすると、表地に比べて裏地の方が4~5センチ長いこともよくあるようです。
仕立ては地のしが命です。下準備が不十分では決してよい結果は生まれません。
この道50年の技術で表裏が揃いました。私たちは、当たり前の事をただひたすら繰り返しています。
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