新春のお慶びを申しあげます。2004年も様々な加工をご覧に入れたいと存じます。
よろしくお引立ての程お願い致します。
左の写真は、今から25年程前に制作した振袖です。振袖は袖丈が3尺(約114㎝)と長いので、柄付けも大胆になっているのが普通です。合わせる帯も、一巾の中に扇面とか鏡裏などの大きな柄が1つという構成の品物が釣り合います。
描いてある模様は“几帳(きちょう)”。几帳とは寝殿造りに用いられた室内の間仕切りで、上品なために着物の図案によく用いられています。
白生地をお客様の寸法で振袖の形に仮縫いし、手描きで下絵を付けて友禅染め、金彩加工、刺繍を施す。熟練した和裁士の仕立てを経れば、日本中に1枚しかない振袖の完成です。その優雅さと豪華さは、印刷したような柄とは次元が異なり、お客様の友人から「私の披露宴に 振袖を着て出席してほしい」とリクエストがくるほど。
しかし本物の素晴らしさは、皆さんに伝え広めていかないと忘れ去られてしまいます。私は今年も伝道師のつもりでがんばります。
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