女性には欠かすことのできない口紅。ついうっかり着物に付けてしまった経験をお持ちの方も多いことでしょう。浸み抜きをしようにも色素の他に色々な薬品が入っているため、これがなかなか手ごわいのです。
左の写真は絞りの一種、辻が花訪問着の衿にべったり付いた赤い口紅、油断をすれば絞りは平らに伸びてしまいます。
かといって中途半端な浸み抜きは大変危険。
さて、この結末は・・・。
付いた口紅をお客様がさわらなかった事が幸運でした。
しかしながら口紅が消えても、絞りの凹凸が平らになってしまっては問題外。どんな技を揮ったのでしょうか、跡形も無くきれいに取れています。
私の持ち込む数々の難題に対して、涼しい顔をして少し得意気にクリアする職人さん。
ある意味、私とは良き好敵手なのかもしれません。
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