2006年12月のお手入れ品

微妙な位置

振袖、衿のしみ

左の写真は白地牡丹模様の振袖です。斜めの衿の折れ目左側に、以前、他店でしみ抜きをした跡が黄変して残っています。(写真より黄色が濃い状態)

“着れば目立たない”と言ってしまえばそれまでですが、お顔のそばなのでやはり気になる場所です。

「うまく取れなければ柄でも足してください」とのご希望。しかし場所が大変微妙です。

さて、うまく取れるでしょうか。 

加工後

衿浸みぬき後

万一取りきれない場合でも、取ってつけたような柄は足したくありません。やはり、流れとバランスは欠かせないのです。

さて、どんな大きさの花を足そうか、左右対称(右写真の右側、左胸から衿)では能がないし・・・、でも、首の後ろに花を付けるのはどうかなーと悩んでいたところ、職人より「取れました」との知らせ。

生地が弱っていなかったのが幸いだったようです。

また、救われました。

本年もお引き立て頂きましてありがとうございました。
皆様、どうか良い年をお迎えください。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

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