左の写真は白地牡丹模様の振袖です。斜めの衿の折れ目左側に、以前、他店でしみ抜きをした跡が黄変して残っています。(写真より黄色が濃い状態)
“着れば目立たない”と言ってしまえばそれまでですが、お顔のそばなのでやはり気になる場所です。
「うまく取れなければ柄でも足してください」とのご希望。しかし場所が大変微妙です。
さて、うまく取れるでしょうか。
万一取りきれない場合でも、取ってつけたような柄は足したくありません。やはり、流れとバランスは欠かせないのです。
さて、どんな大きさの花を足そうか、左右対称(右写真の右側、左胸から衿)では能がないし・・・、でも、首の後ろに花を付けるのはどうかなーと悩んでいたところ、職人より「取れました」との知らせ。
生地が弱っていなかったのが幸いだったようです。
また、救われました。
本年もお引き立て頂きましてありがとうございました。
皆様、どうか良い年をお迎えください。
呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者 三輪 一夫
Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com