着物の優れている点を挙げるとすれば、形が変わらないため長く使えることと、もうひとつは袂(たもと)の華やかさでしょう。パーティの時などは、とても引き立つ姿です。
しかしながら、ちょっと気を抜くと袂の先はどこへやら。お茶会では、建水(こぼし)の中にポチャリとなることもしばしば。
左の写真は振袖のたもと。タクシーの助手席でドアに挟まってしまったようです。
お客様はショックで「浸み抜きが無理なら柄足しでも・・・」とおっしゃいますが、さて、どうなるでしょうか。
ご自分で手を触れなかったのが幸いでした。こすっていれば無理だったかもしれません。
これは職人の受け売りですが、結果的に黒々とした跡はきれいさっぱりと無くなりました。
お届け時のお客様の言葉は「あれ?シミはどこだったかしら?」
ここにたどり着けば、まずはめでたし、めでたしです。
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