お誕生からひと月の行事、お宮参りには絶好の季節となりました。写真は、白地に金糸で縫い紋を施した男児着物です。
赤ちゃんを抱いたご祖母様やお母様が、この面を前にして掛けて写真をパチリ。神社でよく見かける光景です。 しかし、絹は時間とともに黄成り色に戻るため、今回は 色揚げをしてほしいというご希望。
このまま染料にどっぷり付けてしまえば簡単なのですが、そんなわけには参りません。仮にできたとしても紋の輝きが消えてしまいます。
さて、どんな色が引き立つでしょうか。
前月号でも申し上げましたが、三輪屋の命は色の選択だと思っています。
宮参りの着物らしく、無地でもちょっとインパクトがあって周りの目を引き、なおかつ上品で、そして金糸縫い紋が良く乗る色。
私と父親が出した結論はこの色です
簡単そうに見えますが、紋加工がキーポイントのこの作業、もちろん縫い直してあります。
もし、ご覧頂いている皆様から評価頂けるとしたなら、その一番の原因は、お客様が30年前に選んだ生地の材質が素晴らしかったからと考えます。
最初の選択が全てなのです
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