今回は、画面が粗いことをお許しください。
写真は黒紋付着物の袖の紋部分で、井桁が描かれています。しかし、紋の周囲に妙な糸の輪があります。
刺繍の糸にも見えますが、果たしてこれは何でしょうか。
その答えは「張り付け紋の裏側」です。
あらかじめ紋の位置を石持(こくもち=白の丸)にしてあった品は紋消しも可能です。しかし、別注品の場合は黒の染料がしみ込んでいるため、紋を変更することが困難です。
貸衣装の場合はワッペンのように張り付けるだけですが、我々は万が一にも剥がれないように、周囲を細い糸で綴じています。つまり、輪の部分が縫い留めてあるのです。
紋名は“丸に三つ柏”。「なんだ 張り付けか」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、試しにどうぞ。
紋に丸を付けるのが秘訣ですが、50センチ離れたらまず分からないでしょう。
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