お客様の御祖母様が、幼い時にお召しになった子供用着物。別名、四つ身友禅と言います。
模様付けや袖裏に使ってある紅絹(もみ)が時代を感じさせます。
衿の間にのぞいている裏地も変色していて、このままお召しいただくことはお薦めできません。
身丈、裄などサイズも全て小ぶりです。さて、何に直しましょうか。
まずは洗張りから。
こういう着物については年配者が得意とばかりに、私の母親の意見を聞きました。
身丈が短いので着物は難しい。色々考え合わせると長襦袢が良いけれど、袖の裏分が足りない。これは生地を紺色に染めて解決。
新しい裏地で居敷き当てを付け、半衿をかけます。
作られたであろう戦前から計算すれば、一世紀近く使える計算になります。 いつものことながら、着物の寿命の長さには敬服しますね。
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