2011年7月のお手入れ品

愛用される品

麻着物、襦袢

年配のご両親が御子息二人に残したい品です。着物は本麻製の男女夏物単衣着です。

その生産量は年々減少しています。良い柄を探すのも次第に困難になってきました。

洗い張り仕立て直しも考えましたが、着物は全く着ないとのこと。

何に直せば末永くご愛用頂けるでしょうか。これは難問です。

加工後

夏掛け布団

考えた末、重ねてお召しになったいた白麻襦袢を生かしました。
白地をブルーグレーに染めたのです。

たどり着いた結論は夏掛け布団2組です

しかし、麻の生地目から綿が出てくる為、中でひと包みしてあります。そして名物裂の風呂敷にくるみ、無事お納めしました。

一見簡単そうに見えますが、完成までの道のりは結構長かったです。

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