2012年7月のお手入れ品

帯の裏地

白地亀甲模様名古屋帯

名古屋帯の前巾を広く作る場合があります。普通に作れば、最大でも16センチほど(4寸2分)です。

ご身長の高い方、身巾の広い方を想像すると、普通の巾ではアンバランスになりがちです。

それゆえ前を広く仕立てます。別名“腹(はら)合わせ仕立て”。

お預かりの品はどういう訳か帯芯がむき出しです。また、洗いと共にもう少しスマートにしてほしいとのご要望ですが、さてどういたしましょうか。

加工後

名古屋帯腹合わせ仕立

まず、カビの目立つ帯芯を取り外して、全体を丸洗いして仕上げました。

さて、裏地には何を使いましょうか。世間では地色に合った木綿(新モス)が一般的です。

でも、次世代まで考える三輪屋としてはちょっとひと捻りを。

京都の西陣から、時代を合わせた白色の裏地を取り寄せました。
四六(しぶろく)、七三(ひちさん)、どうぞお好きな巾でお締め下さい。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

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