舞踊には付きものの口紅。近年は新色に伴って、色々な薬品が入っているようです。
テレビでもよく、その道の名人が出演していますが、私が重要視するのは取った瞬間よりも時間が経ってから。
安くしみ抜きをしてもらい、きれいになって喜んだのもつかの間、着ようと思って出してみたら茶色に変色していてビックリ!
あわててご相談を受けましたが、残念ながら1枚は駄目でした。
写真は舞踊に使われる麻の装束ですが、ちょっと気になる口紅の色です。
またまた、いつもの職人さんが登場。
2006年2月「絞りに口紅」でも申し上げましたが、しみ抜きではご自分でさわらないことが、とても大切です。
ご自分でさわることは例えると、シミを取り除くことではなく、糸の撚りの中にシミを捻じ込んでいることになるからです。
その道のプロが処置すれば、シミはどこだったかと迷うほどの仕上がりです。
見事な出来栄えと褒めると、謙虚な職人さんのセリフは決まって「師匠に教わった通り」。ありがたいことです。
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