2013年4月のお手入れ品

汗しみの補修

脇の汗しみが黄変

桜も駆け足で通り過ぎて、春も本番です。この季節に注意するのは、放置しておくと穴があくこともある脇の汗しみ。

お召しになった直後では皆さん気がつきません。時間の経過と共にじわじわ現れるため、実に始末が悪いのです。

今回の着物はお母様の品で、お嬢様が着用をご希望。そして、ゆうに30年は経過しているとのこと。

お召しになれる限界とも思いますが、さて。

加工後

汗しみを抜いて補正後

仕立てたままの直しをご希望されましたが、部分的に解くことを選択しました。

表面からだけのしみ抜きは、やはり無理があります。中途半端な作業では、満足いく結末は難しいのです。

地色がベージュだったのが 幸いでした。今回も何とかクリアできたようです。
これからも真剣勝負は 続きます。

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