早いもので風薫る5月となりました。年によって咲く時期は前後しますが、代表的なのは藤の花。
今回のご依頼は一時帰国された方からです。女の赤ちゃん用のお宮参り着物のご相談。
御祖母様の着物の中で、私が選んでお薦めしたのは、藤の花模様の羽織。このダイナミックな柄付けがいいのです。
ご依頼は4月10日で、お宮参りは5月5日、子供の日のご予定です。
さて、間に合いましょうか。
羽織を選んだのは訳があります。宮参り着物は一つ身で、反物の真ん中に首が位置します。
つまり、普通の着物からでは、どんなに柄が可愛くても困難です。羽織の衿分が役に立つのです。
写真の撮影時を想像して、柄を再構成します。背中の柄が大切なので、下着は真紅にしました。
皐月にふさわしいお祝着が完成したようです。折り畳んであった衿を、美しく平らにした職人さんに感謝です。
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