荒い天候の多かった2013年も、いよいよ残り少なくなりました。来たる新年は平穏無事を願いたいものです。
今回は久しぶりにオーソドックスな加工をご覧ください。
室内の空調が進化して羽織を着る機会が減りました。しかし、お蔵入りは惜しいほどの染めと刺繍の逸品があります。
コートばかりあっても困りますが、大胆な染めはまさしくコート向きです。 さて、どんな感じになりましょうか。
結果的にはほとんど、イメージは変わりません。拍子抜けされた方もおられるでしょう。しかしながら、一見簡単そうな加工ほど慎重さが大切です。
羽織やコートの生地は糸に撚りをかけた、固めのものが多いのです。ポイントは8つに畳んだ羽織の衿を伸ばし、元の縫い目を消す作業です。
コートの立衿(前部分)は 元の衿です。折れやヘラの跡を消す入念な下準備が、ぼかし模様も合わせた美しい仕上がりにつながるのです。
今年もご覧いただきまして、 ありがとうございました。
皆さまにとって来たる年が、どうか佳い年になりますように。
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