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二者択一

年齢を重ねるにつれて派手になった紬小紋着物です。

お客様の好きな色はグリーン。私が思う手堅い色は、薄いブルーグレー。

こういう場合は、迷わず２種類の試し染めへＧＯ。縫い込みから生地を出し、比較出来るように白の紬を足します。

あれこれ悩んだ末に色を指定。小さな布は染め屋さんの元へ向かいます。

加工後

番号が書いてある所が掛けた色です。

送られてきたサンプルは、やはりセオリーが勝りました。本体が紺色系でしたから当然の結末かもしれません。

しかし今回のヒーローは、忠実に色を再現してくれた職人さんでしょう。

ひと手間のお陰で全体の白さが収まりました。汚れも隠れて、この先１０年は行けるでしょう。