リフォームを承る場合、拝見した瞬間に、おおよその仕上がりの形が浮かんできます。無理なご提案は決して致しませんが、中途半端なリフォームは後悔の元と信じて疑いません。
今回お受けしたのは黒の絵羽織。絵羽というのは柄がつながっているという意味です。
この羽織が脚光を浴びていたのは、昭和40年頃にさかのぼります。入学式、卒業式で色無地や訪問着の上に羽織るのが定番でした。
ご家族も成長し使う機会もないとのことですが、丁寧な絵が描いてあります。
処分するには惜しいので、何か活かす方法は無いでしょうか。
ご覧頂いている皆様の中には予想された方も多いと思います。
白抜きの柄が優雅で、お姫様までいらっしゃる事に注目しました。
一番引き立つ背中の柄を名古屋帯のお太鼓に使おう。普通使う袖の柄は、今回は帯の前に回すことに。
お客様の目前で構成のご説明は容易でした。しかし、このままではどう考えても地味でさみしいのです。
彩色をお薦めしたいと思いつつ、もし立場が変わったら、自分でも仕上がりがちょっと心配です。
そこで試験染めをご提案しましたが・・・(この続きは9月に)
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