2014年9月のお手入れ品

究極のアレンジⅡ

黒絵羽織雲取り御殿模様図案

夏休みを挟ませて頂き、7月の続きを。
いきなり本番はリスキーですから、まずは試験染めから。

帯には使わない場所の小さな柄で試そうと思いました。が、どうもお太鼓のイメージが湧きそうにありません。

そこで一計を案じ、太鼓部分をコピーして彩色することにしました。紙とはいえ本番同様、細かい作業です。
雲取りには金を撒いて真剣勝負。

柄の上品さに合うような色遣いを心がけました。試し染めを御覧頂いたお客様は大変喜ばれたものの、私は何か物足りません。
さて どうしたものか。

加工後

黒地染め名古屋帯完成品

7月分にある仮縫いの写真をご覧ください。お太鼓だけでなくたれ先、手先にも柄を出しました。

内袖や身頃から柄を採取して配置。出来上がりは予想通りボリュームが出たと思います。

もちろん、見えない所では接ぎの連続です。もっとも、めくって見る方はいないので安心ですが。

しかし、帯の柄付のルールが最優先です。
私が実感している言葉があります。“あちらを立てればこちらが立たず”
そんな中、ゴールにたどり着ければ喜びは倍増です。
関わって頂いた職人さんたちに感謝、感謝。

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