黒地羽二重や縮緬に染抜きの5つ紋を付ける喪服。
用途は喪に限った訳ではなく、舞台衣装でも使います。長く持つ品ですが、黒色染料の質に左右される着物です。
今回はお母様の喪服を洗い張りしてお嬢様へのご希望です。ただ、胸の紋の周囲には茶色いシミらしきものもあります。
このレベルになると水洗いだけでは全く変化なし。
さてその結末は・・・・・。
いつものように下準備が一番大切です。黒は正直なところ、ごまかしがききません。
まず解いて しみ抜き職人さんに渡しました。茶色シミを抜いてから、洗い張り屋さんに移動。
洗い張りした後に細かい黒の補正を施し、手描き紋職人さんを経て仕立てをして完成。
一見簡単そうに見える作業ほど人の手を経るものです。
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