2015年4月のお手入れ品

白場を金に

黒留袖 松模様

式服の最高峰である黒五つ紋付き留袖。フォーマルさを表現するため、白色や金色が比較的多く使われています。

柄は松、波など、いつの時代にも通用するものです。あまり流行がないので長持ちします。

今回はお母様の留袖を仕立て直して、お嬢様用にサイズを一回り大きくします。

しかし、松の白が目立ち過ぎな感じが気になります。お客様には金紙を留めて御説明しましたが・・・。

加工後

黒留袖金加工後

もちろん本番は紙ほど光りません。しかし、隣あわない場所を決めるのにこれ以上の方法はないと思います。

解いて入念に筋を消し、写真と一緒に箔職人さんの元へ。ただ、ベタに撒いたのでは、ぶち壊しになってしまいます。

柔らかなタッチで白場が金色に変化しました。金の砂子の威力で上品な留袖へまっしぐらです。

裏地も全て交換し新品同様になりました。まずはめでたしです。

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代表者   三輪 一夫

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