とりあえず残った帯地で なんとか梅模様を構成しました。
写真下に 元の縫い目が見えています。
今回は裏地に加えて 約30センチの帯下部分の布も必要です。
合計で必要な帯裏地は 約2本半になります。
前回にも書いたように 太鼓の柄付けは 逆さま。
そして 当初の帯巾は 袋帯より2センチ広くなっていました。
この2センチが 後で物を言うのですが。
それは 丸帯の片側に縫い目が無く 輪になっていることに起因します。 必要な縫い代に 片側2センチの余分を当てはめます。
帯芯は上質のしなやかな品を使い うまくカーブが出たようです。
修業先で帯の構成を教わったのは 今から38年前のこと。
御主人と奥様の仕事を 見て覚えたのです。
若造で まだ何も分かっていないのに 頷きながら見学していました(笑)
お二人とも天に召されてから 長い時間が過ぎました。
私は 数えきれないほどの事を教わり 毎年 名古屋での墓参を欠かしません。
その知恵と工夫は 私の中で 脈々と生きています
厳しくとも、他では得難い経験でした。合掌。
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